アロカシオン(家賃補助)の申請
フランスにはさまざまな生活補助制度があり、それらはCAFと呼ばれる公的機関によって管理されています。一人暮らしで一定の収入基準などを満たすと、家賃補助を受け取れます。ここではその申請についてまとめます。
必要な書類
- パスポート、ビザなど滞在を証明する書類
- 出生証明書……後述
- フランスの銀行口座の情報……まず前提として、フランスの銀行口座がないと申請できませんので、これは開設する必要があります。開設するとIBANなどが書かれたRIBという書類をダウンロードできます。
シミュレーション
caf.fr では、申請をする前に、自分が申請する資格を有するか、どのくらいの金額を受け取れるのかについてシミュレーションができます(→ https://wwwd.caf.fr/wps/portal/caffr/aidesetdemarches/mesdemarches/faireunesimulation/lelogement#/preparation )。やっておくと色々わかるので良いです。ただ私はこのサイトでは支給額月額300 euroと出ていましたが実際にもらえたのは月額205 euroでした。
sécurité sociale
caf.fr から申請を行うためにはまず健康保険 (sécurité sociale) の番号が必要という記載もありますが、私はこれに関しては caf.fr のアカウントを作成する際に、「sécurité socialeの番号を持っていない」というオプションがあったのでそう指定しました。するとまずメールで仮の番号が送られてきます。加えて、郵便で確定した番号が送られてきます。この番号を待たなくても、caf.fr から家賃補助の申請自体は可能です。番号が発行された後は、この番号を使ってログインするようになります。
家賃補助の申請
基本的には caf.fr の mon compte のところから新規申請します。求められた通りに書類をアップロードしていきます。申請終了後、mon compte のところに書類をアップロードするボタンがあるので、そこからPDFの書類など追加でアップロードします（すこしトリッキーですね）。重要なこととして、申請完了画面に、申請内容をまとめたPDFが出力されるのですが、それを保存できるのはその画面においてのみなので、保存しておいたほうが良いです（私は完了画面はあまり読まずに適当にスキップしましたので、そのPDFをしっかり読むことはありませんでした。それでも大丈夫だったという見方もありますが）。住居証明は、私の場合はCUIPに住んでいてすぐ出してもらえましたが、個人の大家さんだと別の書類が必要かもしれません。また、CIUPに住んでいる人でも、追加の証明書類（公的なフォーマットが存在する）が必要な場合もあるようで、実際はどの人に処理されるのか、学生なのか否か、などによって違ってくるのかもしれません。1年くらいパリにいたのに家賃補助もらえなかった、という人もいたので、私は特段苦労しませんでしたが例外と思うべきなのかもしれません。
申請が受理されたのちに必要な書類
ふたつの書類を追加で求められます。ひとつめは銀行口座情報（RIB）で、これはオンラインでもアップロードしていたのですが、何度も催促が来てどうやら紙で必要ということのようだったので、印刷したものを郵送しました。
ふたつめは出生証明書です。これは、日本人の方に対しては戸籍謄本のフランス語訳を作れば良いのですが、フランスに来てから発行するのはなかなか厄介です。実は、この書類が必要になるかもしれないと思い、私は日本を出発する前に、法定翻訳会社にお願いして作ってもらっていました。思いがけず役に立ちました。コピーを取った上で郵送で送付します。2025年2月時点では、大使館の認定している会社（大使館のページに: リストが載っています）にお願いすれば、大使館からのハンコなどは不要で、翻訳完了です。学生ビザの場合はアポスティーユ付きでこの書類を作ることが必要という記述もありますが、私は学生ビザではなくPasseport Talentなので、これは必要ありませんでした。