🇫🇷フランス渡航記録 2025

  • 2025年2月〜 日本学術振興会「若手研究者海外挑戦プログラム」でのフランス渡航記録です(博士1年〜2年)。今後、似たような境遇の方の参考・モチベーションになればと思って記録しています。
  • 現在進行形で日記的に書いています。メモ書きのようなところもあるので、不確定な情報があるかもしれません。
  • ご自身の渡航の参考にされる際は、最新の情報をよく調べて準備を進められてください。
  • Contact: hiroki@eqchem.s.u-tokyo.ac.jp

パリは物価も家賃も高騰しており、フランス国民でも住居を得るのに困難があるといわれるほどです。私の場合、学振からもらえるお金は140万円、滞在期間は3ヶ月〜1年と決まっていました。最短の滞在期間である3ヶ月を選択すれば、1ヶ月に40万円以上使えるため、お金に困ることはないでしょう。ただ、私は3ヶ月では何もできないと思っていましたし、もう少し長く滞在して落ち着いて仕事をして帰って来たいと考えていました。そこで重要なのはいかに安全で安い住処を見つけるかです。おそらく、全然苦労しなかった方なのだと思いますが、それでもトラップはありました。

Cité Internationale Universitaire de Paris (CIUP)

パリに留学する多くの方々はパリ国際大学都市 Cité Internationale Universitaire de Paris (CIUP) を活動拠点としているようです [公式サイト, WikiPedia]。たとえば、東大の交換留学プログラムでパリに滞在された方の報告などを読んでも、多くの方が CIUP に滞在されています。これは各国の運営する学生寮が集まった広大なキャンパスで、日本館 (Maison du Japon)を含めて80以上の寮が集まっています。受け入れ研究者である Stefan にも、「自分だったらCIUPを選ぶ」と勧めてもらい、また Stefan の娘さんが実際に住んで大変よかったという評判つきだったので、CIUP へ住むことを目標に準備を始めました。

結果として分かったことは、CIUP の Application は見た目以上に複雑なプロセスを経るということ、そして私の場合は直接日本館に電話をかけることでようやく話を進めることができたということです。

23 Oct. 2024: CIUP への Application

CIUP の本部の webpage には Application Form があり、そこに必要事項を記入して送ると審査が始まることになっています。この際、私は「学生」ではなく「研究者」の枠を選択し、受け入れ研究者からの invitation letter を用意してもらい、PDF で参考資料として添付して応募しました(結局、どう入力しようとも博士号を持っていない限りは「学生」として扱われるようですが、ここでの取り扱いはあまり本質的なものではない、とあとで判ります)。

26 Oct. 2024: 日本館へのメール

日本人が CIUP での居住を希望する場合、すべての application は日本館によって処理されます。結果的に居住場所が日本館以外になる場合にも、窓口は日本館になるそうです。 私は当初、「日本人は日本館に入れられることが多いのかな?」くらいに考え、あまり日本館について詳しく調べず、CIUP 本部のホームページだけを見て申請をしていました。しかし、日本館のページには、次のような記載がありました。

  • 正規居住者としての入居を申請する方は、まずパリ国際大学都市のウェブ・サイト上で入居申請をしてください。(https://bienvenue.ciup.fr/questionnaire/)
  • 次いで、以下に示す入居資格区分に応じて、日本館への申請手続きをとってください。
  • 以下略…

ということは、CIUP 本部の Application Form を出しただけでは、応募は完了したことにはならないのです。このことは、CIUP 本部のサイトとは独立した日本館のサイトの、しかも結構奥の方を読まないと分からないことで、全く気づいていませんでした。研究者としての滞在の場合には、(a) パスポートのコピー (b) フランスの研究教育機関 (または指導教員) の受入れ証明書あるいは日本の所属機関の派遣証明書 (c) フランス滞在中の収入を証明するもの (d) 簡単な履歴書と業績一覧、の4つが求められる書類として挙げられており、これをメールで日本館へ送ることで応募が完了する、と書いてありました。Invitation Letter については、Stefan に頼んですぐ作ってもらえました(ありがたいです)。ほか、急いで色々準備し、日本館へメールを送りました。ただ、CIUP のポータルサイトを見ると、自分は学生として処理されているというような記載もあり、研究者としての扱いで応募して受理されているのかがよくわからない状況でした。

10頃 Nov. 2024: 日本館へ電話

メールで問い合わせも送ったのですが、帰ってこなかったので日本館に直接国際電話をかけました。電話番号は CIUP のウェブサイトの日本館のページに載っています。事務の方は日本人の方で、日本語で話ができます。これは心強い点です。

(メールは無視されがちですが、事務の方はとても良い方です。実際に会ってもとても親切です。)

色々話をしましたが、大切な点は、

  • フランスの機関に学生として登録されないため、研究者として取り扱う。このためフランスでの研究プロジェクトの概要を提出する必要がある。
  • ただ、日本で学生であるため(この因果関係はよくわかりませんが)、"motivation letter" を提出する必要がある。

Motivation Letter というのは、提出した後もよくわかっていないのですが、"CIUPに居住したい理由"を説明する書類です。CIUPは単なるホテルや寮ではなく、国際交流の場として、また日本館は日仏交流の拠点として機能することを理念として掲げています(詳しくはお調べください)。したがって、その理念を理解して(単に便利な場所にあるから、安いからなどではなく)、居住する意思があるということを説明する必要があります(電話で受けた説明による)。正直、どんなものを出せば良いのかよくわかりませんでしたが、自分の立場などを踏まえつつわたしなりの言葉で書いたつもりです。これは日本館の審査で使うと言うことだったので、日本語で提出しました。

研究プロジェクトの説明については日本語で良かったのだと思いますが、研究関係の書類は英語の方が書き慣れていたため、英語で書いて提出しました。

21 Nov. 2024: 日本館へのメール

求められた書類をまとめて送りました。いつも通り返事は来ませんが、慣れてきたので届いているだろうな〜くらいに思っていました。

2 Dec. 2024: 日本館からのメール

日本館の担当者の方からメールが届き、入居時期を教えてほしいということでした。そもそも入居できるかどうか伝えられてなかったのですが、これで入居できるんだなというふうに解釈しました。倍率が高かったけれどわたしの出した書類がよかったのか、それともたまたまぴったり合う空室があったのか、などはわかりません。航空券をまだ取っていなかったので大体の日程だけ伝え、航空券を取ってすぐ具体的な日程を伝えました(いずれも返事はありませんでした)。

20 Jan. 2025: 日本館へ電話、日本館からメール

渡航1ヶ月前になっても正式な受け入れ許可が下りていなかったので、自分の部屋が確保されているのかが気になり、日本館に電話をしました。この日はビザ申請の前日で、ビザの申請書類に居住先の住所を書く欄があったので、そこにCIUPの住所を書いて良いのか?という疑問がありました。

結論から申し上げると部屋はきちんと確保されていたみたいで、電話を切ってすぐメールで書類が送られてきました。やはり電話で状況を尋ねるのが有効です。各種規約と、入居するにあたっての同意書(署名をして返送)です。CIUP全体の入居者規約(結構長い)はフランス語のものが送られてきましたが、さすがに読みきれません。ただ、実はCIUPのページに英語版があることを知っていたのでそちらを読みました。

18 Feb. 2025: 送金

居住証明書は3月分の家賃と保証金(家賃1ヶ月分)、手数料100 Euroを振り込んでから発行されるとのことだったので振り込みをしました。海外送金には疎いのですがWiseというサービスを使いました。私の日本の銀行からWiseの銀行(PayPay銀行)に振り込むと、それがトランスファーされる仕組みで、26万円くらい送って手数料は1,688 円でした。 スムーズにできて手数料も安めだったと思いますので、今後も使おうと思いますが、他にも良いサービスをご存知の方がいらっしゃったら教えてください。

居住証明書は入国時に提示する必要がある書類のリストに入っています。学生ビザを取得される方は、ビザの取得段階でこちらが必要だそうですが、私は研究者ビザでしたので、ビザの手続きの際には求められませんでした。

19 Feb. 2025 居住証明書

入金が確認されて、居住証明書を発行してもらえました。メールで送られてきますので印刷してすぐ見せられるようにしておきます。これで住む場所が正式に決まりました。ほかのところをあたることになるかと思っていたので、スムーズに決まったと思って差し支えないと思います。よかったです。

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