🇫🇷フランス渡航記録 2025

  • 2025年2月〜 日本学術振興会「若手研究者海外挑戦プログラム」でのフランス渡航記録です(博士1年〜2年)。今後、似たような境遇の方の参考・モチベーションになればと思って記録しています。
  • 現在進行形で日記的に書いています。メモ書きのようなところもあるので、不確定な情報があるかもしれません。
  • ご自身の渡航の参考にされる際は、最新の情報をよく調べて準備を進められてください。
  • Contact: hiroki@eqchem.s.u-tokyo.ac.jp

パリでの暮らし日記です。来る前に知りたかったこととか、だんだん忘れてしまうと思うので記憶が新しいうちに書き留めておきたいものです。

パリの交通事情

バス、トラム、メトロに乗って移動します。どの交通手段であっても、改札なり入口のところにカードをかざすところがあって、それから電車に乗るようになっています。以前行ったデンマークやスウェーデン、オーストラリアなどは良心に基づいて運用されている感じで、正直無賃乗車できちゃいそうな感じでしたが、パリではバスとメトロに関してはきちんと管理されている印象です。

メトロの改札の横などで2ユーロ出すと物理カードが買えるそうで、多くの方はそちらを使っている印象です。ただ、私は駅員さんとフランス語で会話したくなかった(できる自信がなかった)ため、Bonjour RATPというアプリを入れました。乗りながら見ておりますと、デジタルカードで済ませている人も2,3割くらいはいるでしょうか。

詳しい使い方は他のサイトに委ねますが、Apple Pay やクレジットカードで簡単にチケットが買えるため割と便利です。Apple Wallet に入るので改札の前で起動してかざします。メトロのチケットが2.5 euro、バスとトラムのチケットが2 euroです。デジタルカードのデメリットは改札の前で必ずスマートフォンを出さなければならない点でしょうか(ここでスられると困る)。しばらくやってみた感想としては、スマホを出すときに気をつけていれば大丈夫だと感じています。

Weekly ticket, Monthly ticketというのもあります。Weeklyは32ユーロ、Monthlyは89ユーロです。乗る頻度を考えてどうするか考えます。注意として、Weeklyは月曜から日曜の期間、Monthlyは月初から月末までの期間しか買えません。例えば木曜日にWeekly ticketを購入しても使えるのはその週の日曜までになります。また、これらのチケットを買うにはフランスの電話番号を使ってアカウント登録をする必要があります。単発のチケットであれば登録は要りません。私は SIM を調達した日(後述)に購入しました。そういえば、最初は慣れたら自転車で移動しようと考えてWeeklyにしていたのですが、乗り放題チケットを購入してQOL がとても上がったのを感じたので、バスメトロトラム生活も悪くないと思い直して、ならMonthlyで買っておけばよかったなぁと思った次第です。

これは日本のバスも同じですが、バスは時刻表通りに来ません。ただ、昼間はそこそこの間隔で来ますし、夜でも私の使っている路線は15分に1本くらい来ます。バス停ではあと何分で到着するのかという表示もあります。乗る路線と降りるバス停を覚えたらあとは適当に乗るバス停まで行ってみるくらいの心もちがよいです。ここで生きていくためには15分くらいバス停でのんびりするくらいの心の余裕が大切です。

乗り放題のチケットは、日本の定期券と比べると、乗り放題ですのでかなり安い気がします。額面としては日本の学生定期の方が安いでしょうが、日本の区間が決まった通勤定期よりこちらの乗り放題チケットの方安いですから。なにより少し離れたお店に買い物に行くこともできますし、(私はまだ何もしておりませんが)休日に観光っぽいことをすることもできるでしょう。乗り放題チケットを購入してだいぶ生活が楽になりました。パリで暮らし、市内を移動するというのはそういうことなのだと思います。メトロもトラムもバスもかなりの頻度で動いていてあまり待たされることはありません。これだけの交通システムの維持のためにこれくらいは喜んで払ってもいいかなという気持ちになります。

SIM の調達

パリ SIM などで検索すると真っ先に出てくる格安SIMがFree MobileというブランドのSIMです。1ヶ月に 150 GB 使えて11.99 ユーロと、日本の格安SIMでは勝負にならないくらいお得なSIMです。電話かけ放題もついていて、電話番号を発行してもらえます。フランスの電話番号が必要な場面があるため、これはありがたいです。

Google Map で Free Mobile と検索するとSIMの自動販売機の場所が出てきます。Free 直営(?) のお店もありますが、そうではない携帯電話ショップの店頭に自動販売機が設置されている場合もあり、私は後者を利用しました(少し外からは分かりにくかったです)。自動販売機はフランス語ですが、そこまで難しい単語はないですし、最悪Google Lensをかざしていけばなんとかなります。私はこちらのブログがとても分かりやすかったので参考にさせていただきました。クレジットカード(自動販売機に差し込む)情報と、メールアドレス、住んでいる場所の住所を求められます。住所は郵便番号を入れてサジェストされるまま入力する形式なので、慣れておりませんでしたが入力はそこまで大変ではありませんでした。

SIMを差し込んでPIN(調べた感じ全員同じで 1234、レシートにも一応書いてあります笑)を入れると使えるようになります。難しいことはありません。レシートには電話番号などの情報がまとまっているのでこちらは保管するなり写真を撮るなしておいた方が良い気がいたしました。

Free Mobile の自販機のある携帯ショップ
大学の裏にある Free Mobile の自販機のある携帯ショップに行きました。一見ここなのか?と思いますが、入り口の右側によくみると Free Mobile の張り紙がしてあります。自販機が外から見える場所にないので分かりにくかったです。

フランスのアプリを入れる

私はiPhone userですが、日本で作ったApple IDのまま買い物系のアプリを入れようとすると、このアプリは現在の地域では利用できないという趣旨の表示が出ます。まず設定からApple IDの地域をフランスに変更しました。この際支払いの方法を入れるのですが、日本で作ったクレジットカードやPayPalではダメみたいなので"None"にしておきます(たぶん、有料アプリとかが買えないということだと思います、詳しくはわかりませんが)。これでお買い物系のアプリをインストールできます。逆に日本のアプリを入れるのに一苦労あるのかもしれません。Lidl, Carrefour, Auchan のポイントカードアプリをインストールしました。

課金アプリやApple系のサブスクを利用している方はここで一回キャンセルしないといけない(もしくはもうひとつ別のアカウントを作らなければならない)、みたいな苦労があるみたいです。私は何も使っていなかったのでここは問題ありませんでした。

やはりフランスの電話番号(+33)は必要です。

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